
2人でも、ピックルボールの試合は楽しめます。シングルスのサーブ位置と点数の数え方、ミニシングルスとの違い、2人練習の進め方を紹介します。
- 2人で予約する日の遊び方を決められる
- サーブ交代で迷ったときの確認例が分かる
- 通常の試合と半面形式を使い分けられる
ピックルボールは2人でもプレーできる
1対1で行うシングルスなら、4人そろわなくても試合ができます。友人と2人でコートを借りる日には、ラリー練習だけでなく、点数をつけて遊ぶ選択肢もあります。
シングルスで使うコートは、ダブルスと同じ幅20フィート・長さ44フィート、約6.10m×13.41mです。人数が減っても通常のシングルスではコートを狭くしません。1人で自分側をカバーするため、最初からすべての球を追いかけようとせず、休憩を入れながら試してみましょう。
この記事は、2026年10月16日時点の公式資料をもとに、通常のサイドアウト方式のシングルスを説明します。ラリーごとに得点する方式などもあるため、大会や練習会では主催者の案内を確認してください。コートサイズの出典はピックルボール日本連盟の設計基準です。
サーブは自分の点数で右・左を決める
サーバーの点数が0点・偶数なら右から、奇数なら左から、対角のサービスエリアへ打ちます。右・左は、それぞれがネットに向かって立ったときの向きです。
サーブ側がラリーに勝つと1点が入り、左右を入れ替えて同じ人が次のサーブをします。サーブ側がラリーに負けたら、相手へサーブ権が移ります。このとき相手に自動的に点数が入るわけではありません。
ダブルスのように同じチームの「2人目のサーバー」へ渡す場面はなく、サーブ権を失ったら相手の番です。受ける側は、サーバーと対角になるサービスエリアで受けます。基本の考え方はピックルボール日本連盟の基本ルールでも確認できます。
点数のコールは「自分・相手」の2つだけ
シングルスでは、サーバーの点数、レシーバーの点数の順に2つの数字を言います。ゲーム開始時は「0-0」です。ダブルスの開始時に聞く「0-0-2」の3つ目の数字は使いません。
最初にAさんがサーブする場面で、順番を確かめてみましょう。
- Aさんが「0-0」と言い、右からサーブ。Aさんがラリーに勝つと、Aさんに1点が入ります。
- Aさんは左へ移り、「1-0」で次のサーブ。ここでAさんがラリーに負けると、得点は1対0のまま、Bさんのサーブになります。
- Bさんの点数は0点なので、Bさんは右からサーブ。今度はBさんの点数を先に言うため、コールは「0-1」です。
一般的には11点を先に取り、相手と2点以上の差をつけるとゲーム終了です。10対10なら11対10では終わらず、2点差がつくまで続きます。2つの数字と基本の得点方法はUSA Pickleballの入門解説に沿っています。
2人でもツーバウンドとキッチンのルールは共通
人数が減っても、サーブ後の最初の2回はそれぞれバウンドさせ、キッチン内でボレーをしない基本は変わりません。
- ツーバウンドルール:サーブを受ける人は一度バウンドさせて返し、サーブした人も、その返球を一度バウンドさせてから打ちます。その後は、ほかのルールに反しない範囲でボレーできます。
- キッチン:ネット際のノンボレーゾーンでは、ボールがバウンドする前に打つボレーができません。一方、入ること自体が禁止ではなく、バウンドした球を中で打つことはできます。
「2人だから最初から自由に打ち合ってよい」とはなりません。慣れるまでは、サーブ、バウンドして返球、もう一度バウンドして返球、という最初の流れを2人で声に出して確かめるのも一案です。
半面を使うミニシングルスという方法もある
ミニシングルスは、各プレーヤー側の左右どちらか半面だけを有効にする別形式です。通常のシングルスと混同しないよう、始める前に2人で形式を決めましょう。
2026年のUSA Pickleball公式ルールでは、サーバーとレシーバーが、それぞれ自分の点数に応じて有効な半面を決めます。各自の点数が偶数なら右、奇数なら左です。したがって、サーブは常に対角とは限らず、お互いの点数によって正面へ打つ場合もあります。サーブだけでなく、ラリー中の返球も相手の有効な半面に入れる必要があります。
公式のミニシングルスでは、キッチン内にもセンターラインを延長する追加ラインが必要です。施設の床に自己判断でテープを貼らず、利用可否と指定の方法を確認してください。詳しい境界や進行はUSA Pickleballの2026年公式ルールブック14.Bで確認できます。
初めての2人練習は、3段階で進めてみよう
まず返球を続け、次にサーブからの流れ、最後に得点をつけると、確認することを分けられます。以下は公式の練習プログラムではなく、編集部の提案です。
- 打ちやすい球でラリーする。最初は勝ち負けをつけず、相手が返しやすいところへ送ります。速さより、お互いが準備できているかを見ましょう。
- サーブから最初の返球までを繰り返す。対角へ入れること、受ける側とサーブ側がそれぞれ一度バウンドさせることを確認します。区切って役割を交代してください。
- 点数を声に出して試合をする。迷ったら次のサーブ前に点数と立ち位置を確認。ミスの原因を一度に増やさず、「今日はサーブ位置を覚える」など、振り返る項目を1つ決めます。
短く区切って練習する場合は、終了の目安や休憩の取り方を先に相談しておきましょう。練習用に決めた独自の条件と、正式な試合のルールは分けて覚えておくと安心です。
よくある質問
通常のシングルスかミニシングルスかを最初に共有すれば、人数やコートの使い方で迷いにくくなります。
シングルスは専用の小さいコートで行うの?
通常のシングルスはダブルスと同じサイズのコートで行います。半面だけを有効にするミニシングルスは別形式です。
サーブで失敗したら、もう一度打てる?
通常、サーブの試行は1回です。サービスフォルトなら相手にサーブ権が移ります。ルールで再プレーが認められる特定の状況とは分けて考えましょう。
初心者2人でも、すぐ試合をして大丈夫?
2人でサーブ、ツーバウンド、キッチン、得点の流れを確認してから試してみましょう。分からない点が多いなら、まずルール説明付きの体験会やレッスンを利用する方法もあります。
4人を待たず、2人でコートへ
シングルスを知っておくと、遊べる日の選択肢が増えます。2人で予約する際は、利用料金、用具の貸出、コートの利用条件を確認し、練習と試合を無理のない範囲で楽しんでみてください。